2005年12月15日発行
アイネット初代会長の佐藤さんに設立からこれまでを振り返っていただきました。
アイネットが会員19名で発足したのは、平成7年4月のことですから、平成1 7年の4月に満10歳を迎えたことになります。藤田さんの声かけで、有志で続 けていた「パソコン点訳研究会」を発展させて設立したものでした。10年前と いえば、Windows95が発売された年ですが、まだパソコンが一般的に普及してい る訳ではなく、点訳に使っていたパソコンはNECのPC-98シリーズで、「BA SE」を使っての作業が中心でした。当初から、新しい分野に挑戦しようという 試みは常にあったように思います。
発足以来10年を経て、これまでの経験の蓄積と、専門知識が豊かで意欲ある会 員が増えたおかげで、インターネットを有効に使ったり、点訳作業も飛躍的に成 長してきたのを感じます。各会員の得意分野に応じて役割分担が効果的に機能し ていて、大変いい雰囲気ができているようです。ボランティアという言葉には、 人の見えないところで汗を流しながら懸命に柱を支えている「縁の下の力持ち」 という言葉が重なります。会員の皆さんの情熱で、視覚障害者のサポートのため に、これからもより幅広い活動が続けられますよう願っています。
佐藤さんは函館市身体障害者福祉大会に於いて、身障連会長賞を受賞されました。 おめでとうございます。
パソコン教室の受講生の方がどのようにパソコンの活用をされているか、一昨年 5月より参加されている和平さんにお話を伺いました。
Q. パソコンの勉強を開始した動機は
A. テレビやラジオでやっているニュースを詳しく知りたかったんです。新聞や 本が好きだったので、インターネットで、もっと詳しい情報を知りたいと思った のがきっかけです。
Q. 使用しているソフトと活用について
A.「マイドクター」では、健康に役立つ情報について詳しく聞くことが出来るの でいろいろ調べています。体調の悪かった友人のために調べて見せてあげたこと もあります。「ホームページリーダー」で、雷おこしの検索をしたら浅草・常盤 堂が出たので、連絡先をメモしてお取り寄せをしたことがあります。それが一番 初めの活用だったので、とてもうれしかったことを今でも思い出します。
「何でも知りたがり屋の私はもっとパソコンからいろいろなことを吸収したい。」 と和平さん。これからも楽しみながら学習していきましょう。
「ファイル比較」は校正前・校正後のファイルを文節毎に比較してその相違を表 示するものです。
函館市若松町33−6
函館市総合福祉センター函館点字図書館内
パソコン点訳グループ「アイネット」
(編集 数土・加藤)