2003年3月20日発行
2月の例会で国立函館視力障害センター阿部先生による「障害者のプライバシ ーとボランティアの心得」というテーマで講演が行われました。石黒さんの感想 です。
阿部先生の講演があると聞いて正直退屈な話だろうとあまり期待していませんで した(阿部先生ごめんなさい)が、結論から先に言うと、面白かったしまた共感 もしました。 話し始めてから2,3分して阿部先生が皆さんを笑わそうとして 努力をしていましたね。また、ご自分が一人で勝手にしゃべりまくるというので はなく、皆さんと一緒に考えましょう、という進めかたも大変よかったと思いま す。
私が共感した事
- アイネット教育委員会テストの問題が6つぐらい列記してありましたがこれ には答えがありませんと阿部先生がおっしゃったことです。普通は問題を出し、 それにあうもっともらしい答えを用意し、偉そうに解説するのでしょう。考えて みると、私たちの周りにはいろいろな問題が山積しており、それらの問題につい て常に正解があるなどと考えるほうがおかしいのですよね。特定の人間が独断と 偏見でこれが正解だと声高に叫ぶのは全くナンセンス(身近にこんな人がいるよ なあと思ったら自分でした。真瑞反省中)。答えはださずとも我々が今活動して いることについてもう一度、問題点はないのか考えてみる必要はあるのではない でしょうか。
- ボランティア活動についての問題ですが、自分が好きだということが一番 大切。義務ではない、自分が出来る範囲でよいと阿部先生は言われました。 私も常日頃よりそう思ってやってきました。ただボランティアを受ける立場 の阿部先生の口から改めてその言葉を聴きうれしく、有り難く思いました。
- 点字の分かち書きの話ですが、昔は中点はなく二マスあけでやっていたとか、 読点はなかったとか、そして今の点字にいたっていることなど阿部先生ならでは のお話はとても興味深いものでした。
最後にこのような有意義な講演会を設定して頂いたアイネット事務局に感謝!!
今年度は新表記の学習を1年間通じて行いました。原本墨字頁の記載や「する」 がマスあけするようになった等、大きな変更に対応することと、改めて勉強し直 したいとの希望もあり、月2回程度「点訳の手引第3版」を学習してきました。
その他
これらを通じて技術・意識の向上に繋がったのではと思います。
作業の面では
点訳・テキスト入力・パソコンボランティア、それぞれが充実した年ではなかっ たかとの感想を持ちました。
新年度の予定として
こと等々があります。
今回は2年毎の役員改選の年にもあたり、4月17日(木)の定期総会には多数
ご出席下さいますようご案内いたします。
(藤田)
函館市若松町33−6
函館市総合福祉センター函館点字図書館内
パソコン点訳グループ「アイネット」
(編集 小松平・高橋)